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もう一度、あのミットに投げ込みたい…。

2013年 75話

  • エピソード
  • 作品詳細
  • 第1話 運命の一球

    試合終了―。弱小中学野球部ピッチャー“沢村栄純”はその日、無念のサヨナラ負けを喫した。それが中学時代最後の試合となった沢村。甲子園出場の夢はチームメイトと同じ高校に進学することで果たそうとする。気合いを入れ、勉強に励む沢村。だが、そこに突然の客が現れた。彼女は“高島礼”。東京の野球名門校「青道高校」副部長だ。高島は沢村の可能性を認め、青道高校に誘うのだが、沢村の答えは思いも寄らぬ意外なものだった…。

  • 第2話 相棒

    野球部三年のバッター“東清国”と勝負することになった沢村。バッテリーを組むのは、チーム内でも一目置かれるキャッチャー“御幸一也”。東の未知数の力に気圧される沢村だが、御幸のリードが沢村の持ち味を引き出していく。そして、最後の一球ー。東京から戻ってきた沢村は、御幸とのピッチングが忘れられず、思い悩む。自分の力を東京で試してみたい。だが、中学からの仲間を裏切って出て行くわけには…。悩む沢村に、チームメイトが声を掛ける。

  • 第3話 投手失格?

    野球部先輩たちとの相部屋に緊張する沢村。だが、意外な程和やかな触れ合いが、彼を安心させる。次の日…緩みが仇となり、練習にいきなりの遅刻!そこで同じく遅刻してきた御幸との衝撃の再会を果たす沢村だったが、彼のアドバイスは状況をさらに悪化させる。結果、監督から戦力外通告を受ける沢村は、中学の仲間を思い出し「自分はエースになるためにここに来ている」と直談判。そこで監督は彼にある課題を課す。

  • 第4話 同じタイプ?

    昨年敗れた市大三高との試合に臨む青道高校。超高校級打線が爆発するも、投手でエースである丹波の調子があがらない。結果、試合は乱打戦の様相を呈していく。一方沢村は学校に残り、一人で自主練に励んでいた。そんな中、彼は同じ一年でピッチャーである降谷に声を掛けられる。沢村の奇妙な自主練内容を哀れみ、キャッチボールを受けてくれる降谷。その優しさに気をよくした沢村だが、彼のボールのスピードは想像を絶するものだった―。

  • 第5話 激突

    一年チームと二、三年チームでの試合が決行される。出場できるかやきもきする沢村は、偶然風呂場に居合わせた監督と鉢合わせする。「自分以外の誰かがマウンドに立っている姿を見たくない」。そう呟く沢村に、監督は「もう一度チャンスをやる」と放言するのだった。試合当日ー。二、三年は恐ろしいほどの気迫を見せる。色を失う一年チームだが、始めて試合に出ることができた沢村は気合い満点。その様子は一見空回りしているかのように見えたのだが…。

  • 第6話 真っ向勝負!

    対抗試合は続く。ついに沢村がランナーで塁に出た。その原因となったアドバイスの主は“小湊春市”。バッターボックスに立った彼はいきなりの点取り発言をする。彼のバッティングは、発言通り誰もが驚く見事なものだった。それに応えようとする沢村は、猛ダッシュでなんとホームインを果たす!勢いづく一年。だが、監督は突然試合終了を宣言、一年全員が試合を続けたいなら続行するという監督に、チームメイトは?

  • 第7話 ふたつのバッテリー

    降谷と共に呼び出された沢村。練習内容に投手陣のメニューを加えるという通達に息巻くも、組みたかった御幸は降谷とのバッテリーとなった。御幸の相手が自分でないことに不満を見せる沢村。そこに居合わせた冷たい表情を纏った暗い声の男。その男を訝しがる沢村だったが、彼こそがもう一人のキャッチャー、クリスだった。「よろしくな、ヘボピッチャー…」。呟くクリスに、沢村は得体のしれない不気味なものを感じる。

  • 第8話 クリスの真実

    「この先、お前がエースになることはない」。試合で活躍する降谷と比べられ、クリスから冷たい宣告を受ける沢村。厳しい練習メニューだけを言い渡し、誰よりも先に帰ってしまうクリス自身こそ、一軍入りを諦めた男としか沢村には映らない。だがその非難めいた愚痴をこぼした途端、いつも飄ーとした御幸が怒りをあらわにする。その理由とは?そして、クリスが抱える秘められた真実とは?

  • 第9話 悔しさ、胸に刻んで

    クリスの真実を知った沢村は、クリスに野球を教えてもらうため、しつこく付き纏う。それが報われたか、ボールを受けてもらえることに。沢村が選択し、投げた球は全力投球!だが、それに対しクリスは「お前の持ち味はなんだ?」と問いかける。豪速球も変化球も持たない彼が選ぶべき球とは?チームの皆に意見を求めた結果、沢村が出した答えはズバリ―。

  • 第10話 磨け、クセ球

    クリスから自分の持ち味を磨き上げるようい言いつけられる沢村。当初意気がっていた沢村に、最初から彼の為に練習メニューを組み、キャッチャーとして接してくれていたクリス。沢村はクリスが引退する前に、成長した自分の姿を少しでも見せたいとの思いで、努力をする。そして、ついに訪れた一軍入りを決める試合。沢村は、クリスにある頼み事をする。それに対しクリスは―。

  • 第11話 クリス出陣!

    ついにマウンドに上がった沢村。その球は一見甘いようで、実は出処の見えない強力なムービングボールだった。だが、コントロールがおぼつかない。あわやピッチャー交代かと思われたその時、クリスが「もう少しだけ沢村にけ投げさせてやってほしい」と割って入る。「アイツはマウンドでお前を待っているぞ」監督のその言葉と3年生からの檄に、ついに登板するクリス。ノーアウト満塁のピンチの中、クリスが取った「秘策」とは?

  • 第12話 ターゲット

    クリスのプレイに喝采が上がる中、彼の父にしてプロ野球選手だった男、アニマルがやってきた。息子が無理をしてプレイするのを制止しようとするアニマル。だが、怪我も厭わぬプレイをする息子の姿を見て、アニマルは自身の若い頃を重ねる。父からクリスに向けて送られたのは「ガンバレ」というエールだった。その言葉を受け、感謝とともに気持ちを新たにするクリス。だが、相手校からはそんな彼を見定める不気味な視線が…。

  • 第13話 一軍昇格

    クリスのピンチに奮い立つ沢村。相手バッター財前は、意表をついたプレイを見せる。だが、沢村はピッチングを軌道修正。ボールを地面に叩き付けるという離れ業で難を逃れた。勢いづいた沢村が投げた最後の一球。「今はただ最高のボールをあの人のミットにー」。クリスに対する想いを乗せた沢村から放たれたボールは…。そして試合が終わり、一軍昇格の選考が訪れる。しかし沢村は―。

  • 第14話 合宿スタート!

    一軍昇格選考が終わって、気合を入れる沢村。練習を重ねていく中、沢村は突然の呼び出しをくらう。どぎまぎする沢村に、呼び出した張本人のクリスは、沢村にある忠告をする。それはオーバーワーク気味な沢村の身体を誰よりも気遣った、クリスなりの配慮だった。チームプレイの練習のため集まってくれた仲間に、沢村は心から感謝する。そして始まった地獄の合宿に沢村は―。

  • 第15話 プレーで引っぱれ!

    続く合宿。沢村を始めとした1年への厳しい練習の数ー。それでも沢村達はなんとか食らいついていく。少しづつその成果が見えてくる中、沢村はなぜか御幸の寮部屋へ招き入れられる。そこには先輩たちが待ち構えていた。穏やかな空気の中、彼らの人となりを知っていく沢村だった。日が変わり続く練習の中、ついにあの人が先輩たちのノックを請け負うこととなる。だがそれは恐ろしいほど厳しいもので―。

  • 第16話 試練

    大阪桐生との練習試合。合宿の疲れからチームメンバーは調子が上がらない。降谷も4回で11失点を許すという不調ぶり。ついにその口からタイムの声が掛かる。だがそれは、御幸には思いもよらぬ闘志から来るものだった。そこにエースの器を感じ取る御幸。「バックを信じて投げればいい」という御幸の言葉に、降谷は自分のある過去を思い出すのだった。

  • 第17話 試合は楽しい

    桐生のエース舘に対し、降谷は投げては三振、打ってはホームランという堂ーとした活躍ぶりを見せる。それでも舘は「試合は楽しい」となおもニヤケ顔を崩さずにいた。そんな一進一退の攻防の中、ついに沢村が御幸とのバッテリーのもとマウンドに立つ。「楽しくやろうぜ」と声をかける御幸。だが、この試合が意味するものを、沢村は知らなかった…。御幸のアドバイスを受けた沢村の立ち上がりは?

  • 第18話 むかつくけど

    球種も経験もない沢村に、御幸は「せめてインコースに投げ込んでみろ」と発破をかける。だが、どうしても甘い球を投げてしまう沢村。そんな彼に、今度は「バックを信じて気持ちで投げろ」と、アドバイスする御幸。励ましに来たのか、プレッシャーを掛けに来たのか…。沢村はムカつく思いとともに、自分がなぜ青道野球部に来たかを思い返すのだった。その思いとともに投げられた一球は―。

  • 第19話 因縁

    青道・稲代実業・修北の3チーム総当りによるダブルヘッダー。その第二試合、稲代vs修北戦にて現れたのは、稲実のエース成宮鳴。去年夏の予選準決勝にて、青道は彼の球を捉えきれなかったという因縁の相手だ。さらに成宮は去年習得していなかった新たな武器を披露し、青道メンバーを震撼させる。それを見た青道のエース、丹波の闘志に火がついた。彼も成宮と同じく、これまで特訓し続けていた武器があったのだ―。

  • 第20話 歯車

    試合の中、バッテリーを組む御幸と丹波。丹波の決め球について、御幸と意見が対立する。監督は丹波に、それが自分の身勝手からの意見なのかを問う。だが、丹波は「本当のエースになるために、それは必要なことだ」と決意を込めた眼差しを向ける。「絶対に甲子園に行く」、そのエースとしての意識とともにバッターボックスに立つ丹波だったが、そんな彼を信じられない悪夢が襲う--。

  • 第21話 夢の舞台へ

    甲子園予選開幕直前。エース丹波を欠き、不安の残る中で選手たちはそれぞれの課題と向き合っていた。背番号の発表が行われ、それぞれの番号を背負った選手たちは円陣を組み、檄を飛ばして気合を入れ直す--。そして、開会式。そこには数多くのライバルの姿が―。選ばれる代表はたったの2校。名門復活を懸けた青道高校の夏が、ついに始まる。初戦の相手は米門西高校。青道高校の先発は…。

  • 第22話 アピールタイム

    いよいよ甲子園予選が開幕する。初戦の相手、米門西高校の先発は、青道側が想定していた選手と違っていた…。情報のない相手に苦戦する青道ナイン。結果、初回無得点という苦しい状況となってしまう。だが、先発を任された降谷は、その立ち上がりにも動じなかった。初回、気迫のこもったスピードボールで米門西高を圧倒。場を沸かせる。続く二回。青道の攻撃は、四番の結城。その眼光が鋭くピッチャーを射抜き―。

  • 第23話 公式戦デビュー

    米門西高との試合。降谷のあとにマウンドを任された沢村は、気持ちを込めて投げ切った―。初戦が終わり、各選手は己の弱点に磨きをかけていく。エース丹波は投球練習。降谷は、東京の夏に戸惑いながらランニング。そして沢村はクリスにボールの握り方を教えられていた。ストレートの基本となる4シーム。それは沢村にとってみれば、ムービングの一種であり今後の大きな武器となるはずのものだった。

  • 第24話 精密機械

    四回戦に進出する青道高校は、次の対戦相手となる高校が決まる試合を観戦する。そこで一際目立つ活躍をする明川のピッチャー、楊舜臣。「精密機械」と言われるそのピッチングは、正確無比なコントロールに裏打ちされたものだった。「これまでの相手とは違う」脅威を感じる青道ナイン。練習にも磨きがかかる。一方、降谷はランニング後に昼寝をしていた。その様子を見た御幸は、彼の身体に異変が起きているのではと不安を募らせる。

  • 第25話 降谷攻略

    勝ったほうがベスト8入りする大事な試合、明川戦。先発の降谷は得意のスピードボールを思い切り投げ込む。だが、明川打線はバットを振らない。それは球数を多く投げさせ、ストライクの入らない降谷の自滅を狙う作戦だった。相手の狙いに気がついた御幸は、起死回生の策に出る。降谷に投げるよう指示した球はスプリット―。ストライクがほしい場面で、あえて変化球を投げさせた御幸の真意とは?

  • 第26話 ミラクル明川

    1回表、打席には明川のエース、楊舜臣。異様な気迫に力む降谷は投げ損じてしまい、レフトへ長打をくらう。結果二点の先制を許してしまう。その裏の青道の攻撃、俊足で定評のある倉持がアウトに、さらにはチーム随一の技巧派、亮介まで打ち取られてしまう。続く伊佐敷は好打を見せるが、四番の結城は明川のファインプレイにより倒れ、試合の流れは明川に握られる。恐るべき「精密機械」のピッチングに戦慄が走る―。

  • 第27話 逃げねえぞ

    暑さでスタミナが奪われている降谷に対し、バントをすることでさらに体力を奪う作戦に出る明川打線。市大戦を前に降谷の弱点を晒すわけにはいかないと、片岡監督は沢村投入を決意する。4回裏ツーアウト、降谷が四球を出したところで、ついに沢村が登板!片岡のその決意の根拠は、試合前日の夜、沢村が片岡に投げたインコースの一球だった―。

  • 第28話 軌跡沢村英純熱闘のマウンドへ

    中学最後の試合でサヨナラ負けを喫した野球部のピッチャー沢村は、チームメイトと同じ高校に進学することで新たな夢、甲子園出場を果たそうとする。だがそこに突然の来客が現れた。彼女は名門高校青道へ進学を進めるスカウトだった…。青道入学を決めた、東との対決、御幸との出会い。同じ一年生ピッチャー降谷という存在。個性豊かな先輩達。そしてクリス先輩の真実―。今語られる沢村の軌跡。

  • 第29話 拮抗

    ついに沢村の登板。素晴らしい内容で明川打線を打ち取り、見事リリーフ役を務める。5回表、青道の攻撃は2巡目を迎えるクリーンナップから。伊佐敷の意地のレフト前ヒットを皮切りに反撃を開始する。ゆっくりと狂い始める「精密機械」の様子に、彼を叩くのは今しかないと意気込む御幸。「俺がもしこの投手をリードするなら」??御幸のその読みは的中するのか。両軍一歩も引かない投手戦の中で語られる、楊と明川の思いとは…?

  • 第30話 勝者と敗者

    片岡監督は丹波にブルペンでの投球練習を命じる。その姿を見て、エース登場はないと踏んでいた楊は動揺を見せる。さらに片岡監督は代打として春市を起用する。春市は監督の期待に応え、会心のヒットを放つ。春市の安打を起点に勢いづき、沢村、倉持が続く。そして好打者亮介がバッターボックスへ。絶好のチャンスに亮介の選択は、なんとスクイズ…!

  • 第31話 ダークホース

    明川戦に勝利した青道は、準ー決勝で当たるであろうライバル、市大三高の試合を観戦する。市大の相手は無名校の薬師。そのクリンナップは前戦とはまるで違い、一年生を据えていた…。市大は初回、下馬評通りリードを奪い楽勝ムード。しかし、市大エース真中は立ち上がり、薬師四番の轟雷市にホームランを打たれてしまう。信じられない状況に、球場は不穏な空気が流れ始めた。

  • 第32話 それぞれの夏

    好投を見せる市大エース真中。だが、薬師四番バッター雷市が打った打球が、真中に直撃。そのまま降板するという事態に…。エース不在の市大は、善戦するも敗北を喫する。思わぬ展開に愕然とする青道の面ーだったが、来るべき薬師との対戦に向け練習に励む。そして、真中とは親友でもあった丹波は、実践形式の練習を提案する。

  • 第33話 金のなる木

    市大三高戦で活躍を見せた轟親子。そのハングリーさの秘密が明らかに…。一方、青道ではその薬師戦に備え片岡監督が投手達に奮起を促す。沢村、降谷、川上には三人の継投で行くと伝え、そこに丹波の登板はないと言う…。だが一方、練習を続ける丹波に、監督はお前の三年間を見せてくれと登板を示唆。監督の言葉からは、チーム全員で戦おうという意志が感じ取れた。そしてついに準ー決勝。薬師のオーダーは前試合と違い…。

  • 第34話 頼れる先輩達

    薬師戦の初回、いきなりの雷市と降谷の対決。降谷の状態は決して悪くない…だが、雷市はその速球を捉え2塁打を放つ!それを起点に薬師が先制し、早ーのピンチを迎える青道。だが、「お前の後ろには頼れる先輩がいる」その御幸の一言と、見事なセカンドへの送球が降谷を救う。さらに1回裏には「頼れる先輩たち」による猛攻で逆転。そして降谷自身もその成長の兆しを見せる―。

  • 第35話 ポテンシャル

    2回裏にホームランを放ち、絶好調の降谷。野球の楽しさを改めて感じ、強く続投を望む。だが、片岡監督の判断は継投策だった。予定通り次に登板するのは沢村。レフトに入る降谷に代わってベンチに下がる坂井は、自分のグローブを降谷に託す―。そして沢村は雷市と初対決を迎える。雷市は沢村のムービングボールを受け、そのポテンシャルの高さにテンションを上げていく。両者の対決の行方は?

  • 第36話 エース登場

    3回裏に追加点を取った青道。そこで薬師はエース真田を登板させる。彼を迎えうつのは御幸。チャンスを広げたいところだったが、沢村以上に精度の高いムービング「カットボール」により打ち取られてしまう。そんな真田に負けるものかと気合いのピッチングを見せる沢村。試合は投手戦の様相を見せ始める。だが、薬師打線も黙ったままでは終わらない…。

  • 第37話 バースト!

    二度目の対決を迎えた沢村と雷市。片岡監督からの激励の言葉もあり、沢村は奮起する。御幸の絶好のリードで、打球はレフトフライに…誰もがそう思った瞬間、ボールはスタンドへと吸い込まれた。ーホームラン。信じられない状況にショックを受ける沢村。その後も痛打を浴び、とうとう選手交代を告げられる。期待に応えられなかった沢村に対し、監督からの一言は意外なものだった…。

  • 第38話 それぞれの役割

    7回裏、結城は薬師のエースである真田からホームランを放つ。だが、真田は打たれた後でもチームの士気を崩さなかった。自分との違いに、真のエースのあるべき姿について感じるものがある沢村。そして8回表、沢村の代わりにマウンドに登った川上は雷市との勝負を迎える。川上と御幸が取った選択はフォアボールだった。一見、青道のピンチに見える状況。だが、川上は雷市を歩かせたことで、逆に開き直りを見せて―。

  • 第39話 期待を背負って

    8回表、ツーアウト1・3塁。ついに丹波がマウンドに立つ。降谷、沢村、川上の想いをボールと一緒に受け取る丹波。ベストメンバーとなった青道を迎え打つバッターは、薬師のエース真田!轟監督は、万全ではない丹波の出鼻を挫くため、初球狙いの指示を出す。観客席では市大三高ナインも丹波の第一投に注目していた。「お前のピッチングにチームの勝利が懸かっている―」真中は固唾を呑んで、幼馴染・丹波の投球を見守る。

  • 第40話 ウィニングショット

    薬師戦もいよいよ大詰め。9回表・薬師最後の攻撃。ツーアウトランナー1塁で雷市に打順が回る。強打者・雷市への期待で熱くなる薬師ベンチ。3球目が甘いコースに入り、青道ナインの誰もが雷市の強打を覚悟したーが、まさかのファール!雷市が初めて感じるプレッシャー。御幸は雷市の変化を見逃さず、丹波の切り札で勝負に出る。「チームの期待に応えたい」雷市のスイングに新しい感情が込められる!丹波も決め球に魂を込める!

  • 第41話 いざ、準決勝

    強敵薬師高校を破り、ベスト4進出を果たした青道高校。準決勝の相手は、大巨人・真木が投手をつとめる仙泉学園高校。真木は、自分をスカウトしなかった青道高校への複雑な想いを球に込める。仙泉の監督は監督暦40年の鵜飼。鵜飼はその老獪なキャラクターで取材陣を煙に巻くが、青道突破の糸口は片岡監督の若さだと本音を漏らす。一方沢村は、薬師戦でマウンドを降ろされたことを引きずっていたがー。

  • 第42話 そびえる大巨人

    準決勝・仙泉学園戦。丹波と真木によるエース対決。先制点を上げたのは仙泉学園。真木は195㎝の長身を活かし、高低差あるカーブを繰り出す。鵜飼監督の堅実な采配により先制点を死守する仙泉学園。沢村は登板するのか?ー応援にかけつけた若菜たちは、緊迫した試合状況のなか、沢村を静かに見守る。観戦席には稲城実業の成宮・原田・吉沢らの姿も。そして2巡目。青道ナインは、少しずつ真木のカーブを捕らえるようになり…。

  • 第43話 リベンジ

    エース丹波に代わり代打は春市。1年生ながらに青道ユニフォームでバッターボックスに立つ春市へ、真木はコンプレックスむき出しの投球。ツーストライクで追い詰められた春市だが、真木のカーブへ丁寧にバットを合わせ…値千金の長打!青道は逆転タイムリーツーベース!!満塁の走者一掃に盛り上がる青道ナイン。クリスは、春市がこの大会のラッキーボーイかもしれないと期待のまなざしを向ける。そして6回裏ついに沢村の登板!

  • 第44話 決め球

    自分の失点は自分で取り戻すー気迫でバッターボックスに立つ真木。対する沢村は、初球・2球と大きなファールを打たれ、脳裏に雷市のホームランがよぎる。それでもひるまない沢村の闘志を見た御幸は、4シームの指示を出す。一方で鵜飼監督は、自分のバッドでトップ3の壁を叩き壊せと、心の中で真木へエールを送っていた。青道ナイン、そして若菜たちが見守るなか、沢村は最高のクロスファイヤーを投げ込む!!

  • 第45話 夢物語

    仙泉学園戦に勝利し、友人との再会に和む沢村。甲子園まであと一勝に迫った沢村に若菜たちは夢を託す。一方、準決勝第2試合、稲城実業と桜沢高校の試合が始まる。優勝候補の強豪・稲城実業に挑むのは、無名の都立校・桜沢高校。万年1回戦負けの桜沢高校だったが、菊川監督は「歴史を変えるときが来たのだ」と言う。桜沢高校は投手・長緒アキラの魔球ナックルボールを武器に稲城実業に挑み、試合はまさかの大波乱を向かえる―。

  • 第46話 絶望を呼ぶ投球

    長尾のナックルボールを武器に戦う桜沢。二回裏を耐えしのぎ、堅実なプレイでチャンスを待つ。しかし、桜沢ナインの希望を打ち砕く成宮の豪速球。圧倒的な実力差。振り払うことのできない絶望感。焦りから桜沢の守備に綻びが生まれてしまう。それでも気丈にナインを盛り立てる桜沢のエース長尾は、“禅のマインド”が自分たちを勝利に導くと信じ、ナックルボールの投球に一層集中する。そして打順は四番・原田に回った―。

  • 第47話 …あの夏

    圧倒的実力差で桜沢高校に勝利した稲城実業。御幸は、先ほどの試合を思い返し口元にニヒルな笑いを浮かべたーと、そのとき、試合後の成宮・カルロス・白河達が御幸に気づき声をかける。「そういや、このメンツが揃うのも、あの時以来じゃね?」カルロスの意味深な言葉に、黙る御幸。御幸はかつて成宮から稲実へ誘われていたのだった。しかし、それをひとり断り青道へ入学した御幸。なぜ…。そこには、御幸の強い想いがあった。

  • 第48話 寮にて…

    準決勝の日の夜、寮の一室で成宮の投球ビデオを見る青道ナイン。クロスファイヤーの説明に、沢村を引き合いに出す御幸。沢村は入部から数ヶ月がたち、確実に青道ナインの一員として実力をつけていた。キャプテン・結城は決勝戦の行く末へ自信の程を伺わせる。その言葉の裏には、選手ひとりひとりがこれまで積み重ねてきたたゆまなぬ努力があった。一方の稲城実業もまた、青道戦を意識して万全の投球対策をしていた。

  • 第49話 懐かしい顔

    決勝戦前日。打撃練習に精を出す青道ナイン。沢村は弱点克服のために変化球を覚えたいと切り出す。そんなとき、OB東が差し入れを持ちグラウンドに現れた。懐かしい顔に駆け寄るメンバー。沢村は、東にバッターボックスに入ってもらい、カットボールの練習をすることに。果たして沢村はプロ選手東に通用するカットボールを投げられるのか―。一方、亮介と二遊間でコンビを組む倉持は、亮介の動きが気になり―。

  • 第50話 明日への足跡

    結城たち3年生は入部当初“不作の年”と呼ばれていた。守備ができない結城、威勢だけはいい伊佐敷、食べてばかりの増子、自信を持てない丹波、小柄な体格を考慮しない亮介。上級生から全く期待されていないメンバーだったが、互いに励まし合いながら炎天下のグランドを走り、毎日素振りの自主練を行い地道に練習を重ね続けた。その努力は、いつしか、互いへのライバル心を信頼へと、情熱を団結力へと変えてゆき―。

  • 第51話 決戦開始!

    いよいよ明日は決勝戦!発表されるスターティングメンバー。そこに、3年生坂井の名前はなかった。呆然とする坂井に監督・片岡は檄を飛ばす。そして投手先発は降谷、2番手に丹波。川上と沢村にも肩を作るよう指示が出る。甲子園出場まであと一勝ー青道ナインは胸の高鳴りを抑えきれずに最後の夜を過ごしていた。片岡監督もまた、普段は口にすることのない部員達への想いを言葉にする―そしてついに決勝戦が始まる!!

  • 第52話 負けたくない

    続く青道と稲城との試合。成宮の相手は4番の結城。激突を制したのは成宮だった。読んでいたはずのチェンジアップが、手元で沈む…。改めて成宮の実力を思い知る青道ナイン。その裏、青道のピッチャーは降谷。注目の投球は、第一打者のカルロスを驚かせるほどのものだった。文句なしの立ち上がりで、三者連続三振!だが、成宮も負けじと三者三振。試合は投手戦の様相を呈し始める。そしてその裏、稲実の攻撃は―。

  • 第53話 ギアチェンジ

    拮抗状態のまま3回を終えた決勝戦。神宮球場の外野席も数年ぶりに開放され観客が増えてゆく。市大三高の真中達は、テレビ中継で試合を見守っていた。稲城は成宮のピッチングで伊佐敷をセンターフライに打ち取る。続く青道バッターは4番ファースト・結城。成宮の目つきが変わる。チェンジアップを見せ球にストレートで結城を三振、流れを作るとスリーアウトチェンジへ。成宮の本気ー青道ベンチに不穏な空気が流れ始める。

  • 第54話 託す信頼、応える勇気

    5回表、降谷が青道2本目のヒットを飛ばす。取られた点は自分で取り返す!強気のピッチングで流れを引き寄せる降谷。続く8番レフト門田は送りバントでランナーを三塁へ進め、青道同点のチャンスが訪れる!そして9番ライト・白州が成宮のストレートを狙い打った!!制球が先か白州の足が速いか!?「走れっ」思わず叫ぶ青道ベンチの伊佐敷たち。果たして結果は…!?そして五回裏、ついにエース・丹波がマウンドに上がる。

  • 第55話 強い男

    エース・丹波が二死満塁を凌ぎ盛り上がる青道ナイン。残り4回―ここで追いつきたい青道だが、成宮・原田の稲実バッテリーはピッチングを変えバッターを塁に出させない。執拗に低い球の指示を出す原田。伊佐敷は高く浮いたチェンジアップを捉え走り出すが、球が伸びずスリーアウトチェンジ。悔しがる成宮の姿に、クリスは稲実バッテリーの思惑が気にかかる。そして攻守交替のタイミング、倉持はついに亮介を呼び止める。

  • 第56話 決断

    7回表、結城の大きな当たりをカルロスが好捕する。反撃の狼煙を摘み取られた青道は、稲実バッテリーの巧妙な組み立てと攻守隙のないプレーに徐ーに追い詰められていく。絶望的な空気を振り払おうと声を張る沢村。しかし劣勢の7回裏、丹波の足がつるアクシデント。気合で吉沢を三振に討ちとるがついに限界が訪れるー緊張が走る青道ベンチ。片岡監督の采配は、投手交代、ピッチャー沢村!ついに成宮と沢村の正面対決!!

  • 第57話 頼もしい後輩達

    成宮から三球三振を奪う沢村。御幸の強気のリードと沢村の度胸が、試合の空気を変えた。そしてクリスは、成宮のチェンジアップの使い方には偏りがあると見抜く。片岡監督は翻弄されているチェンジアップへひとつの答えを出す。「チェンジアップは捨てる」ー本来の攻めの姿勢を取り戻す青道高校。攻守交替でバッターボックスに立つのは、7番レフト降谷。成宮は三振を取られたリベンジに勝気なクロスファイヤーを投げる!!

  • 第58話 前を打つ男

    倉持が執念のスリーバントスクイズを決め、1点追加の青道。得点圏にランナーを置いた青道は、亮介に代わり、代打春市!!3打数3安打打率10割のラッキーボーイ春市に、ベンチの期待も高まる。対して全力でねじ伏せたい稲実。春市の木製バットを見た成宮はいきりたつ。打席に立つ春市―亮介に憧れて始めた野球、少しでも近づきたくて重ねた努力、そして兄の一言「お前なら打てる」―春市、チャンスを繋げられるか…!?

  • 第59話 怖いもの知らず

    4番結城とエース成宮の真っ向勝負。厳しい攻めにも必死に食らいつく結城のバット。稲実バッテリーはチェンジアップで勝負に出る。甲子園に行く??強い想いで投げる成宮!体勢を崩す結城だったが、脅威の集中力でなんとタイムリーツーベース!8回表、4番の一撃でついに青道高校逆転!!思わずベンチで涙する丹波。荒れる成宮。そして、沢村の投球は続く。残り2イニング、果たして試合に勝ち甲子園に行くのはどちらなのか!?

  • 第60話 孤独な太陽

    9回表、4対3と青道高校1点リードで進む最終回。劣勢の稲城実業。苦しい表情の成宮。青道は降谷の進塁打で御幸を三塁に進め、チャンス到来。「甲子園のマウンドはもっと暑かった…」成宮は去年の甲子園での敗北を思い返す。自分の暴投で負けた試合、どん底を味わった夏、そして必死に這い上がり執念で今日を迎えたこと―「負ける気がしない」。稲実ナインは、孤独な完全主義者であるエース成宮に全幅の信頼を置いて守備につく。

  • 第61話 執念

    9回裏、あとふたつアウトを取れば青道の勝利。決勝戦9回の独特な空気は、想像を絶するプレッシャーとなって沢村を襲う。異様な精神状態へと追い込まれていく沢村。稲実バッターはセンターのカルロス。ベースに覆いかぶさるように立ち、デッドボール覚悟のインコース封じに出るカルロス。稲実の執念に飲まれそうになる沢村…。「逃げてたまるかー」3球目、気持ちをぶつけた沢村の投球にカルロスはバッドを合わせた!

  • 第62話 天王山

    川上の球を見極めた3番・吉沢は、フォアボールで塁に出た。投手交代を挟み、2アウトから連続四死球、稲実は得点圏にランナーを置き、4番・原田が打席に立つ!勝利目前にして、最大の試練が訪れる青道高校。最後の守備タイムを取り、伝令にエース・丹波が走る。今までやってきたことを信じよう―円陣を組んだ青道ナインは咆哮する。長打を警戒した守備で試合再会。ここを守りきれば甲子園…!ついに決勝戦の勝敗がつく!!

  • 第63話 残響

    9回裏、劇的な幕切れー2時間53分の死闘はエース・成宮のヒットにより、稲城実業の逆転勝利となった。2大会連続、甲子園出場の切符を手に入れた稲城実業。崩れ落ちる青道ナイン、目を細め上を向く片岡監督、呆然とする応援席ー。夢の舞台まであとアウトひとつ届かなかった…。深ーと礼をする青道高校。西東京大会決勝戦青道対稲実は、4-5Xで稲城実業の優勝。青道高校の名門復活を懸けた夏は終わった。

  • 第64話 リスタート

    決勝戦に敗れ、意気消沈する青道メンバー。春市はずっと部屋で膝を抱えていた。そんな春市にかける言葉がなく戸惑っていた前園だったが、いつまでも自分の殻に閉じこもっている春市の姿を見て、自分の素直な気持ちをぶつける。「俺は心のどこかでこの日を待っとったで。一年でベンチ入りしとるお前に、スタンドにおったやつらの気持ちは分からんやろーけどな」。前園の言葉にハっとした春市はバットを握り立ち上がった。

  • 第65話 日の当たる場所

    3年生が引退し、2年生中心の新チームで練習を始める青道高校。新キャプテンとなった御幸は「勝つことにはとことん貪欲でありたい」と意気込みを語る。片岡監督は猛暑の夏休みを利用してチームの基礎作りを徹底して行う。そこには、これまで3年生の影に隠れていた外野の白州健二郎、サード樋笠昭二、1年生の金丸信二や東条秀明の姿があった。しかし、そんなチームの雰囲気に川上はひとりついていけないでいた。

  • 第66話 よそ者

    稲城実業が宿泊するホテルは、連日のTV中継を見たファンに囲まれていた。明日は決勝戦ー成宮はチームメイトへ頭を下げる。そんな成宮の姿に驚く稲実ナイン。そしてついに、市大三高、仙泉学園、青道高校が中継を見守るなか、全国4059校の頂点を決める戦いが始まる。「俺もあの舞台に立ちたい」―甲子園のマウンドに立つ成宮の姿は、沢村の気持ちに火をつけた。そんな青道の練習風景を不気味に眺めるひとりの男がいた。

  • 第67話 発奮材料

    なかなか?み合わない青道の新チーム。練習試合の成績は8勝4敗、得点力に乏しく圧倒的な勝利はまだない。起爆剤になればとの想いから、片岡監督は薬師の練習試合を受ける。結果、薬師戦が発奮材料となり、2年生の打線のつながりは戻り、1年生はスタメン入りを目指し必死にアピール。意気込む沢村へ御幸は失投の多さを注意した。轟雷市に打たれたホームランを思い出し歯噛みする沢村。闘志を燃やすのは薬師もまた同じであった。

  • 第68話 エースの座

    青道対薬師戦、4回表1対0。乱打戦も想定された試合はまさかの投手戦になっていた。薬師の1年生ピッチャー三島を打ちあぐねる青道。薬師もまた、降谷を攻略できずにいた。降谷は雷市も打ち取り、三者凡退を決め悠然とマウンドを降りる。その姿には確かな成長が見えた。夏の大会での先発経験が生き、投球から無駄な力みが減っていた。降谷の成長を肌で感じる青道ナイン。着実に先へ進む降谷の姿に、ベンチの沢村は慄然とする。

  • 第69話 負けらんねぇ!

    薬師戦は7回表。降谷へ期待の言葉をかけながらも交替を告げる片岡監督。6回を無失点に抑えた降谷。その姿は観客達に、長らくエース不在の青道高校に絶対的エース誕生か?と期待させる。対する薬師高校も、エース真田が登板。マウンドに立つ真田の気迫に圧される青道ナイン。アウトをとるたびに盛り上がる薬師ベンチ。真田の姿に降谷が重なり、沢村の闘志が燃え上がる!「リリーフ投手の役目?ふざけるな!エースになるのは俺だ!!」

  • 第70話 NextStage

    7回裏にくっきりと刻まれた4点。スコアボードが沢村の失態を物語っていた。マウンドには再び降谷が立つ。沢村はベンチに戻り、タオルを被り泣いていた。完全な暴投で3点目を許し茫然自失、カバーに走ることもできない―。交替を告げられた沢村は、悔し涙を流してマウンドを去る。「降りたくない。もう二度と戻ってこれない気がする。ここで降りたら、俺は―」その姿は、好ピッチングを続ける降谷とはあまりに対照的だった。

  • 第71話 9月の空の下

    イップスに陥る沢村。人が変わったように静かに五輪の書を読む。その姿を金丸はじっと黙って見守る。クリスもまた沢村のイップスを知りながらも、沢村ならスランプを飛躍に変えると信じていた。一方、同室の倉持は、あまりの落ち込み方を気にして御幸に相談するが、ふたりはスタンスの違いから口論になってしまう。心配する周囲をよそに、黙ーとランニングを続ける沢村。そして、その表情は徐ーに前を向いてきて―

  • 第72話 最後の教え

    秋季大会一次予選を順調に勝ち進める青道高校。しかし、降谷を育てるため秋大会は捨てるべきだという落合コーチと、チームの底上げを図る片岡監督の意見は対立したままだった。降谷は確実にエースとしての自覚を高め、前園も3番クリーンナップのプレッシャーにもがく。新チームは少しずつかたちを作り始めていた。そして、イップスに苦しむ沢村の前にはクリスが現れる。アウトローを磨け―クリスの言葉にハッとし、沢村に新たな闘志が燃える。

  • 第73話 継承

    結城から片岡監督の退陣を聞かされ愕然とする3年生たち。夏大会終了直後に辞任願いを出したことを知り、責任を感じる。「何か自分達にできることはないか」。翌日、片岡監督は新チームへオフの合宿メニューを課す。終わりの見えない走りこみが続き、精神的に鍛えられる部員達。手を抜こうとするメンバーを叱咤する前園。落合が次期監督だと悟った御幸は、前園を頼もしく思う反面、何も言わない片岡に戸惑っていた―。

  • 第74話 道しるべ

    片岡監督の辞任を知った1、2年生。ベンチに動揺が走る。なぜ秋大会前に引退試合が組まれたのか―、3年生の想いに気づく現役メンバーだったが、どう応えていいか分からない新チームは浮き足立ち、見かねた伊佐敷は怒鳴り声をあげる。困惑する御幸の脳裏に、結城の言葉が思い起こされる。「お前がチームの道しるべになれ―」。覚悟を決めた御幸はメンバーを鼓舞する。1、2年生チームに、ようやく闘志の炎が燃え始める!

  • 第75話 (最終話) その場所を目指して―

    9回表に前園が待望のホームランを打ち、試合は3対3の同点へ。そして9回裏、ついに御幸は沢村に登板を言い渡した。「俺が知りたいのはただ一つ、今のお前がチームに必要な戦力かどうか」。御幸の言葉を受けた沢村は、降谷・川上の好投に続くことができるのか?対する3年生チームは、代打にクリス。自分を導いてくれたクリスへと、全身全霊でアウトローを投げる沢村。ボールは沢村の想いや成長を乗せて、クリスへ語りかける!

作品詳細

捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

スタッフ

[原作]寺嶋裕二[アニメーション制作]MADHOUSE×Production I.G[監督]増原光幸[シリーズ構成]古怒田健志[音響監督]髙桑一
(C)寺嶋裕二・講談社/2014「ダイヤのA」製作委員会・テレビ東京

シリーズ作品

  • ダイヤのA actII
  • ダイヤのA ‐SECOND SEASON‐