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海ノ民話のまちプロジェクトアニメーション
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海ノ民話のまちプロジェクトアニメーション

「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ日本の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐプロジェクトです。

2018年 52話

  • エピソード
  • 作品詳細
  • 第1話 寿都の風泙さま

    むかし、ニシン漁でにぎわった寿都の町は、船をひっくり返すほどの強い風「出し風」で人々が困っていた。ある日、ニシンの大群がきたが「出し風」が吹き、漁夫たちが出漁するか悩んでいた。そこに不思議な少年があらわれ、少年が鎌をふるうと、風がおさまり大漁のニシンが獲れた。少年の正体は風の神様だったのだ。

  • 第2話 亀の松

    むかし、海亀が多く見られた浅羽の海辺に激しい嵐がきて高潮が襲った。多くの村人は高台に避難し無事だったが、佐吉は妻のお松と幼い息子を波にさらわれた。佐吉は二人を海辺で探すが見つからない。途方に暮れかけた時、神様に祈ると、息子の場所を教えてくれた。側には一匹の亀が横たわっていた。子供を助けたいという想いが母を亀に変えたという。佐吉は息子が持っていた松を植え、やがてその松は「亀の松」といわれるようになった。

  • 第3話 おなべ岩

    おなべというおばあさんとおじいさんが、海で岩に巻き付いている大きなタコを見つけた。ふたりはタコの足を家に持ち帰り、おいしく食べた。次の日も、そのまた次の日も同じ場所にタコの足があり、おなべばあさんはタコの足を毎日持ち帰り食べた。8日目、タコの足をとろうとしたとき、おなべばあさんは海に連れ去られてしまう。「欲を出したのが悪かった」と謝ると、タコは助けてくれた。それから浜の岩を「おなべ岩」と呼ぶようになった。

  • 第4話 高麗島の伝説

    高麗島という島の人々は信心深く、お地蔵さまを大切にしていた。ある日、正直者の敬太郎の夢にお地蔵さまが現れ「私の顔が赤くなるとき、島に大変なことが起こる」と告げた。敬太郎の話を聞いた人々はお告げを信じたが、敬太郎を妬む茂兵衛が地蔵の顔を赤く塗った。赤い地蔵の顔を見た島の人々は船に乗り沖へと逃げた。茂兵衛は「大変なことなんて起こるわけない」と笑っていたが、やがて島の火山が噴火し島は海に沈んだ。茂兵衛も助けられ、島の人々はお地蔵様のお陰で難を逃れた。

  • 第5話 海の神と陸の神

    美しい白浜に心をうばわれた陸の神。しかし白浜は海の神の治めるところ。ある夏の日、陸の神は昼顔のツルを浜辺に伸ばし白浜を自分のモノにしようとした。それを許さない海の神、美しい白浜をめぐり陸の神と海の神の戦いがはじまった。その戦いは『台風』。やがて激しい戦いは収まり陸も海も豊かにするのだった。

  • 第6話 大根明神のアワビ祭り

    花渕浜の沖合いに、海の底に沈んだ大根明神があった。ここに船が近づくと、逆波が起こり船が転覆しそうになるので、漁師たちは「大根様」と崇め、近づこうとしなかった。しかし、ある漁師が大根様の近くで漁を行った途端、船は沈みかける。漁師が改心し祈ると、巨大なあわびが船底の穴を塞ぎ難を逃れた。現在も大根様の近くで採れたアワビを供え、海の安全と大漁を祈る祭りが行われている。

  • 第7話 甚助さんの板子

    焼津港に甚助という若い船乗りがいた。ある日、不吉な朝焼けを見た甚助は今日の航海をやめるよう船長に頼んだが、船は讃岐を目指して出港した。ところが紀州の沖で台風に遭遇し船が転覆してしまう。海に投げ出された甚助は板にしがみつき、大波にのまれながらも必死に耐えていた。しばらくすると海は穏やかになり、航海術を知っていた甚助は、北極星を目指して泳ぎ続け、助かった。

  • 第8話 おたるがした

    愛媛県中島饒(にょう)地区にある島に大きな津波がきた。島の村人たちは山の上に逃げて助かったが、家はひとつ残らずこわれ、畑も流されてしまった。大人たちが途方にくれていると、突然、子どもたちが笑い出した。そこには、人が作れないような大きな「樽」が転がっていた。樽のように頑丈な村を作るという気持ちを強くし、村を立て直す力の源になった。今もその場所は「おたるがした」といわれている。

  • 第9話 一里島

    ある美しい月夜、佐世保沖の100の島たちが佐世保湾に集まった。島たちはお酒を飲んだり歌を歌い宴を楽しんだ。しかし島たちは夜が明ける前に元の場所に戻らなければ二度と戻れなくなってしまう。酔って寝てしまった弁天島は、元の場所に帰れなくなった。しかしここが気に入った弁天島。岸からちょうど一里の場所で一里島と呼ばれる様になった。一方、佐世保沖の島たちは1つ無くなったので「九十九島」と呼ばれる様になった。

  • 第10話 奥武観音堂由来

    琉球王国に唐の国からやってきた唐人が琉球の王様に金の仏像を届けた。それは唐の船乗りたちからの贈り物で「仏像を『奥武』に安置してほしい」とのこと。しかし「奥武」という場所は国中に沢山あり、事情もわからない王様は家来に調べるように命じた。やがて、遭難した唐人を助けたという奥武という島が見つかった。話によると奥武島の人々は、遭難した唐人を救出し手厚く介抱した。唐人は島の人々に感謝し仏様の絵を渡し「この様な仏像を送るのでお堂を建てて待っていて欲しい」と言い残し島を去ったという。その話を聞いた王様は大変喜んで「奥武島」にお堂を建て贈られた金の仏像を祀った。

  • 第11話 お夏と藤平

    藤平の乗る船が難破し、普代村に流れ着いた。怪我が回復するまで村長の家で過ごし、村長の娘、お夏の介抱で藤平は回復、江戸へ帰っていった。その後、藤平の乗る船が村の近くに着くと、必ずお夏に会いに行き、二人は将来を約束する仲となった。だが、藤平の乗る船が村の近くを航海しなくなり、お夏は別の男性のもとへ嫁入りしてしまった。

  • 第12話 サザエと弁天岩の女神様

    能生の村に平助どんという男がいた。漁で海へ出ようとしたとき、海岸の岩の間にサザエを見つけたが、まだ子どもだったので海へ返した。その後、平助どんが漁に出たとき、荒波で舟底が壊れ、平助どんは海に落ちそうになったが、目を開けてみると岩に座っていた。サザエが神様に頼んで助けてくれたのだった。その岩は「上がり岩」と呼ばれている。

  • 第13話 錨の溝

    かつて富山湾の海底には深い谷があり、主が棲んでいるといわれ、人々は「錨の溝」と呼んでいた。ある日、魚津の網元・彦左衛門のもとに侍が訪ねてきて「私は、錨の溝の主の皇子、結婚をするので婚礼に使う道具を借りたい」と願った。侍の正体は、以前漁師だった彦左衛門が助けた錨の溝の主の子ども。それが分かり、家宝でもあった婚礼の道具を貸すことにした。婚礼の後、有磯海が突然荒れることはなかったという。

  • 第14話 五頭龍と弁天様

    むかし、相模国鎌倉の深沢に広い湖があった。ここに五つの頭を持つ恐ろしい五頭龍が棲み人々を苦しめていた。ついに五頭龍が人を喰うようになった時、天女が姿を現した。その麗しさに五頭龍は天女を妻に迎えたいと申し出る。天女は悪い心を捨てれば契りをかわすといい、改心した五頭龍と夫婦となった。天女と五頭龍が結ばれた島は江の島と呼ばれるようになった。

  • 第15話 お屋敷になったクジラ

    江戸時代、串本ではクジラ漁が盛んにおこなわれていた。人々はクジラがもたらす恵みに感謝していたが、江戸時代末期、村は大飢饉に見舞われ、クジラも姿を見せなくなり苦しんでいた。そのとき串本の商人が、江戸に運ぶ米や味噌等を村人へ配り助けた。その数年後、クジラがあらわれ、漁をしているとクジラはいつの間にか大きな流木に変わっていた。村人は商人への恩返しとして、流木で『稲村亭』を建てた。

  • 第16話 えびすさまとにわとり

    美保関は魚がたくさん獲れ、漁師たちは「えびすさまのおかげ」と美保神社(えびすさま)へのお参りを欠かさなかった。そのえびすさまには秘密の楽しみがあった。毎晩、揖屋(いや)神社の美しい姫神さまに会いに行き、宴を楽しんでいた。朝には美保神社に戻るため、にわとりに「朝になったら鳴いて報せて」と頼んでいたが、ある日にわとりが告げる時刻を間違ったため、えびすさまが怪我をしてしまった。その後、美保関の人たちは鶏や卵を食べなくなったという。

  • 第17話 速吸瀬戸の守り神

    たくさんの魚が生息する速吸瀬戸は、潮の流れが速く漁をするには危険な海域、それは悪い神の仕業だった。それを知った海の神は悪い神を岩に封じ込めた。さらにその岩に船がぶつからないよう岩を金色に輝かせて目立つようにした。ところが海賊たちがこの金色の目印を奪い、金色の目印がなくなり多くの船がこの岩にぶつかり沈むようになったので、タコの夫婦にこの海峡を守らせることにした。海峡を守るため離れ離れになったタコの夫婦は悲しんでいたが、それを知った漁師が、海の神様にお願いし、岬の神社に玉を対岸の神社には剣を祭り、海峡の安全を人間たちに任せることになった。

  • 第18話 湯野浜の大亀

    浜辺で漁師の太助が岩に腰掛けると、それはケガをした大亀だった。大亀がいた場所には湯が湧き出しており、太助は湯に浸かりにきた大亀に、毎日食べ物を与えた。ケガが良くなった大亀が海へかえったその日の夜、太助は夢の中で大亀の仙人から「この浜に温泉をつくり、傷ついたものを癒しなさい」と告げられる。村人たちは湯野浜に湧いた温泉に神社を立て、これを湯蔵権現と名付けた。

  • 第19話 いわき鮫川のサメ伝説

    松川の海には、背中に磯のような藻が生えたサメが棲み、一部の漁師から 『松川様』 と敬われていた。ある日、殿様が松川を散策していると、松川様に遭遇した。人を襲う恐れのあるサメだと聞いた殿様は弓で松川様を射止めた。その後、殿様が荒れた川を渡ると、弓の刺さった松川様が襲いかかってきた。川を渡りきると愛馬は息絶えてしまい、殿様は愛馬の死を悲しみ、馬頭観世音を建て馬の霊を祀った。

  • 第20話 くじらの夫婦

    くじらの夫婦が、信州の小海が素晴らしいところだと聞き、海を出て移り住もうとした。小海を目指していると松の木の精が現れ、小海は山だと言う。くじらの夫婦はがっかりしたが、松の木の精は 「小海に海はないが、山は海に豊かな水を届け、海を支えている」 という。くじらの夫婦は山と海は繋がっていることを知り、海に帰っていった。

  • 第21話 河童の詫び証文

    海でおじいさんが牛を洗っていると、海中から河童が牛の尻子玉を抜こうとした。捕まった河童は命乞いをし、「二度と悪さをしない」という証文を書き、 毎朝、魚を届けることを条件に許してもらう。翌朝、 軒先に河童の詫び証文と魚が届いた。 欲が出たおじいさんは、魚がたくさんかけられるよう、鉄の鉤が幾つもついたものを軒先に置いた。しかし、河童は鉄が苦手だったため翌朝から魚は一つも届けられなくなった。

  • 第22話 堀止地蔵

    平清盛と重盛親子は、日本海と琵琶湖を結ぶ深坂峠に運河を作る工事を進める。しかし、峠にかかると、どうしても動かせない石が現れた。お坊さんがお経を上げると、石が光りお地蔵様が浮かび上がった。重盛は「御仏のお導きにちがいない」とこの計画を中止した。重盛が祀ったお地蔵様は『掘止地蔵』と呼ばれ、峠を行き交う人々を見守ったという。

  • 第23話 天のかけ橋と金樽いわし

    遠い昔、男女の神様がはしごで丹後の島に降り、仲睦まじく暮らしていた。ある日、はしごが倒れ二人の神様は天に戻れなくなる。その倒れたはしごが『天の橋立』といわれている。長い年月が経ち、丹後の国の殿様が阿蘇海に舟を浮かべ、お酒を飲んでいた。楽しくなって踊り出した殿様は、金の樽を海に落としてしまう。すると金色のいわしが大漁に穫れるようになり、『金樽いわし』と呼ばれるようになった。

  • 第24話 竜宮のはなたれ小僧さん

    むかし、花を売って暮らすおじいさんとおばあさんがいた。ある雪の日、おじいさんは、売れ残った花を乙姫様に差し上げようと、川へ投げこむ。すると、おじいさんは花のお礼に竜宮城に招待され、乙姫様から「はなたれ小僧」をもらう。はなたれ小僧は鼻水をすするたびに、欲しいものを何でも出してくれる。二人は裕福になると、はなたれ小僧を家から追い出した。すると、たちまち二人は貧しい暮らしに戻ってしまった。

  • 第25話 銀のつづらと金の浜

    藤十郎が漁をしていると、経櫃が網にかかった。お寺に持っていくと『大般若経』 という有り難いお経だとわかる。その後、お経を寺に届けたお礼だと稚児からつづらをもらう。「家に帰るまで開けてはならぬ」と言われたが、帰り道に開けてしまう。すると中には金や銀が入ってた。家に持ち帰り喜んで開けてみると、中から龍が飛び出し、藤十郎はつづらを浜に戻した。つづらを置いた浜は金色に輝き、『金浜』と呼ばれるようになった。

  • 第26話 ゼンパはん

    村人から「ゼンパはん」と呼ばれる、善八という若い漁師がいた。不漁続きのある年のこと、漁に出たゼンパはんは海坊主と遭遇。ゼンパはんが恐怖で目を覆うと、海坊主は「目を開けえ」と繰り返す。翌朝、舟の上で目を覚ますと、海坊主の代わりに大きな岩が立っていた。舟の中の魚を村人にわけると、取っても取ってもなくならない。ゼンパはんは海に手を合わせ、海坊主にお礼を伝えた。

  • 第27話 クジラのお礼まいり

    母クジラが海でうたたねをしていると、潮が引いて動けなくなってしまった。子クジラの泣き声を聞いたお地蔵様は、母クジラを助けるため海に向かって呼びかけ、集まった海の生き物たちが母クジラを救出し、無事に海の中に帰ることができた。それから春になると鯛崎島には30頭ものクジラがお礼まいりにくるようになった。

作品詳細

日本中に残された海にまつわる「民話」「伝承」を選定し、次の世代を担う子供たちから、さらに次の世代へと語り継ぐ機運醸成を図ります。語り継がれてきた物語に込められた「思い」「警鐘」「教訓」は、現代の私たちに多くのことを教えてくれます。この活動を多くの方に知っていただき、「海」との関わりを考える機会にしていただきたいと考えています。「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として実施しています。

キャスト

立川志の太郎 山本真由美 四宮豪 冨田泰代

スタッフ

[監督]沼田心之介

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(C)日本財団 (C)一般社団法人日本昔ばなし協会