僕達はまだその星の校則を知らない
「宇宙の一部になりたい」―。
2025年
- エピソード
- 作品詳細
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第1話 制服裁判
弁護士の白鳥健治(磯村勇斗)は、独特な感性を持ち感覚が周囲と違うことで集団行動になじめず、不登校になった過去がある。現在、法律事務所で働く健治は、スクールロイヤーとして高校に派遣されることに。ところが、尾碕美佐雄(稲垣吾郎)が理事長を務める「濱ソラリス高校」は男子校と女子校が合併したばかりで、次々と問題が勃発。生徒会長と副会長がそろって不登校になる前代未聞の事態が発生。健治は学校から打開策の提案を求められるが、学校が苦手な健治は法的なアドバイスこそするものの、問題解決の糸口は見出せない。 やがて生徒たちの間では2人の不登校の理由が合併による校則の変更なのではないかという憶測が広がり、制服を廃止するよう学校を訴えるという生徒が出てくる。そこで健治は、"制服裁判"なる模擬裁判を提案するが…。
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第2話 失恋はいじめか?
「学校が好き」という生徒の言葉に、健治(磯村勇斗)は大嫌いな学校にもまだ知らない"色"があるかもしれないと、スクールロイヤーを続けてみることに。 学校では、珠々(堀田真由)のクラスの藤村(日向亘)が、井上(山田健人)に掴みかかる事件が発生。藤村は、堀(菊地姫奈)と付き合っていたが、突然別れを切り出されたうえ、堀が井上と付き合い始めたため激高。さらに、堀が井上をかばったことで、藤村はクラスメイト前で恥をかいてしまい「これはいじめだ」と騒ぎ立て不登校に。健治はいじめ防止対策推進法に基づき、スクールロイヤーとして藤村を守ると約束する。 職員たちはただの恋愛のもつれだと考え、しばらく静観しようとするが、健治だけはいじめ対策委員会による調査の必要性を訴える。ところが、この調査が波紋を呼ぶことに…。
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第3話 盗撮と隠し撮りのあいだ
廃部になった天文部の元部員・高瀬佑介(のせりん)が、1年生の江見芽衣(月島琉衣)のためにも天文部を復活させたいと願い出る。 一方、三木美月(近藤華)が、同じクラスの内田圭人(越山敬達)に盗撮された可能性があると被害を訴える。三木によると、内田は三木を背後から撮影。気づいた三木が声をかけると、慌てて立ち去ったという。さらに、内田が部活仲間と「興奮して思わず撮っちゃった」と話していたことから、性的な写真を撮影されたのではないかと涙ぐむ。 時間が経過するほど画像がネット上に拡散される危険性が高まることから、山田(平岩紙)たちは健治(磯村勇斗)が考案したミッションを速やかに実行することに。 その頃、天文部復活の糸口を探していた高瀬は生徒会規約に目を通していた。すると、あることに気づいて…。
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第4話 個人情報流出トラブル
健治(磯村勇斗)が天文部の部活動指導員に名乗りをあげたことで、高瀬(のせりん)たちは本格的に部員を集めることに。鷹野(日高由起刀)たちも、生徒会として校長の承認を得ようとやる気を見せる。ところが、1年梅組の成績一覧を全校生徒が閲覧できる事件が発生。なかでも、江見(月島琉衣)は自分の成績が最下位だと知られたうえ、学習評価欄に”トンチンカンな面あり”と書いてあったことで大きなショックを受ける。やがて、情報漏えいの原因は生徒用共有フォルダへの“誤公開”だと判明。尾碕(稲垣吾郎)は事態を重く受け止め、顧問弁護士の長谷川(田村健太郎)に相談。すると、長谷川は学校側の過失を全面的に認めることになるので謝罪はしないよう提言。その晩、江見の母親が娘の異変に気がついて…。
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第5話 はじめての夏休み
夏休み中、天文ドームが閉鎖されることになり、江見(月島琉衣)が健治(磯村勇斗)の家で合宿をできないかと提案。突然の申し出に驚いた健治がすぐさま可乃子(木野花)に相談すると、健治の心の負担を心配した可乃子は断るよう諭す。しかし、星空に思いをはせる生徒たちや、部活のすばらしさを説く山田(平岩紙)の言葉に、健治は生徒の希望を叶えてあげたいという気持ちが芽生え、自宅に招いて夏合宿を行うことにする。 迎えた当日、一同は可乃子の歓迎を受け、夜の天体観測に向けて準備を進める。一方、珠々(堀田真由)は夕食を作っている健治と可乃子を手伝おうと台所へ。学校にいるときよりはるかにリラックスしている健治の姿に思わず見入ってしまう珠々。健治もまた、どこか珠々を意識し始め、過去の記憶と傷を珠々に打ち明けていく…。
作品詳細
独特の感性を持つがゆえに人生にも仕事にも臆病だった弁護士が、少子化による共学化で揺れる私立高校に『スクールロイヤー』として派遣されることになり、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、不器用ながらも必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマ。