ペネロペ自身があまりに感動的な脚本に惚れ込み製作を熱望、自らプロデューサーとして実現に奔走したという話題作。彼女の熱意はすさまじく、「この役のためならなんでもする」と、スキンヘッドにトップレスという衝撃的な姿を披露。その迫真の演技は高い評価を得ており、各国の映画祭で絶賛された。

スペイン、マドリード。胸に違和感を感じ病院へと行ったマグダは、乳がんと診断され右胸を切除することになる。失意の中、息子ダニの応援でサッカー場を訪れると、妻と娘を亡くしたアルトゥーロと出会い、2人は互いに惹かれあっていくのだった。術後も順調で、息子と恋人の3人で幸せな日々を過ごしていたマグダだったが、突然乳がんが再発。さらに転移までみつかり余命半年と告げられる。そして、マグダのお腹にはアルトゥーロとの子供を授かっていることがわかるのだった。残された時間はわずかでも、息子のため、恋人のために子供を産む決心をするマグダ。「日々お腹の中で成長する我が子を、この腕で抱きしめること」。それはやがて、彼女の生きる希望となっていく…。