作品詳細

ある晩、竹取の爺と婆は、林の中で黄金色に輝く竹を見つける。そこには全裸の娘が入っていた。子宝に恵まれない二人は、彼女を天からの授かりものとして育てることに決める。かぐや姫と名付けられた娘は、すくすくと成長していく。美しい彼女に町の男たちは欲情するが、かぐや姫は男の欲望を敏感に察知する能力を持っていた。やがて爺と婆は、彼女の相談相手として皐月という使用人を雇う。かぐや姫も皐月を姉のように慕った。そんなかぐや姫も恋に落ちる。相手は、麻呂足という笛の達人だった。満月の夜が訪れるたび、逢引を繰り返す二人。しかし、爺はその関係を心良くは思っていなかった。求婚する麻呂足に、爺は言い放つ。伝説の龍の首にある五色の珠を見つけてきたら、嫁がせると。翌朝、龍を求めて旅立つ麻呂足。そのとき、かぐや姫は…。