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第1話 毛皮商人の秘密基地
毛皮商のライク・ドアマンは、妻や息子と暮らす自宅の地下に、核シェルターを作っていた。時代の変化で毛皮が売れなくなると、彼はシェルターを利用した犯罪を計画する。まずは古い知人をシェルターに監禁し、身代金を要求しようとするが失敗。次に金持ちの元上司リュプケに狙いを定める。彼の失踪した妻の弁護士を装い、離婚の慰謝料を請求したがうまくいかない。そこで彼の愛人エルケを誘拐し、核シェルターに監禁するのだが…。
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第2話 隠された監禁の事実
妻の帰宅が予定より早まり、地下に監禁するエルケの処理に困ったライクは、彼女を解放する。誘拐罪で裁判にかけられたライクは偽証をし、エルケに疑いの目を向けさせる。判決後、傍聴席の女性が刑事のネラに、4年前から行方不明の娘コルネリアの写真を見せた。それがライクの写真に写っていた全裸女性だと知ったネラは、過去の行方不明者の資料を見直し、ライクの知り合いの2名の女性失踪者に共通点があることに気づく…。
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第3話 女性2人の行方不明者
コルネリアの失踪に関し、母親から詳しく事情を聞いたネラは、2人の女性の失踪にライクが関わっていると考え、独自に捜査を始める。2人の女性から届いた手紙やハガキの筆跡鑑定を進めるネラだが、上司は殺人事件と認めず、殺人課の協力は得られない。一方、刑務所に収監されたライクは、仮釈放を利用して、憧れの地コスタリカへの逃亡を計画していた。そんななか、筆跡鑑定を依頼した教授からネラに、重大な事実が知らされる…。
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第4話 消えた遺体の捜索
2人の女性をライクが殺したと信じるネラは、若手刑事ブルマイスターとともに、上司のティリッヒを通さずライクの家の捜索令状を取ることに成功する。しかしライクの家を捜索するも、決定的証拠となりえる遺体が見つからない。ライクを連行して事情聴取をするが、ライクはのらりくらりと警察の追及をかわし、自白しない。そこでネラは、更なる証拠を探して、ある人物から、ライクが借りているガレージの在りかを聞き出す。
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第5話 変わり果てた姿
押収品からライクが殺人犯である疑いが強まり、殺人課に特別捜査チームができる。その頃、コルネリアがドイツに帰国したとの連絡が入り、捜査チームに動揺が走る。ネラは、自分を評価しない上司の下でも懸命な捜査を続け、ライクのメモ書きから、ある手がかりにたどりつく。そしてようやく警察による大がかりな遺体の捜索が始まった。果たして警察は決定的証拠を見つけられるのか?そしてライクからの自白は得られるのか?
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第6話 (最終話) 自白しない殺人者の素顔
コルネリアの遺体が発見され、これ以上警察に家を壊されたくないライクは、イルムガルトの遺体の場所を白状する。だが発見された遺体は原型をとどめていないほど損傷が激しく、身元確認すら容易ではない。事故だと主張し続け、犯行について一切語らないライクに対して、鑑識と捜査チームはどんな証拠を集めて対抗できるだろうか?関係者それぞれの人生に大きな影を落とした前代未聞の凶悪犯罪に、判決が下る…。