カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~
88歳、「魔女の宅急便」の作者が贈る、毎日を輝かせる魔法。
2024年 97分
予告編
作品詳細
「魔女の宅急便」の作者として知られ、88 歳になった今でも現役の児童文学作家として精力的に執筆に励む角野栄子さん。そのユーモアと想像力で、実に260 冊を超える作品を世に送り出してきました。長く愛される物語を生み出してきただけでなく、近年は、そのおしゃれなライフスタイルや人生観にも注目が集まっています。鎌倉の自宅ではテーマカラーである「いちご色」に囲まれ、カラフルな眼鏡とワンピースがトレードマーク。「自分にとって気持ちがいいもの」をモットーに、遊ぶように暮らし、遊ぶように書き、毎日を心地よく暮らしています。本作は、そんな角野さんを8 年間にわたって撮影し、創作活動の裏側が収録された貴重なドキュメンタリー映画です。角野さんは、1935 年に東京・深川で生まれ、5 歳で母を亡くし戦争を経験します。新婚の夫とともにブラジルに渡ったのは24 歳のとき。まだ日本人が自由に海外に行けない時代に広い世界を見てみたいと個人移民の道を選びますが、着いた当初は現地での暮らしになじめず、来たことを後悔した日もあったといいます。そんなとき角野さんにポルトガル語を教えてくれたのが近所に住むルイジンニョ少年でした。このブラジル時代の恩人との交流を綴った「ルイジンニョ少年:ブラジルをたずねて」で作家デビューを果たしますが、それは娘のリオさんの育児に追われていた3 5 歳のときでした―。作家デビューから5 3 年。角野さんは「誰よりも自分が楽しむこと」をモットーに、コツコツと大好きな執筆を続けてきました。そして、奇跡のような出来事が重なり、ついに62 年ぶりにルイジンニョと再会することになります。角野さんは今回、ルイジンニョさんにどうしても見せたいものがありました―。
スタッフ
[監督]宮川麻里奈[音楽]藤倉大(C)KADOKAWA 2024